p.o.v

Speak Gibberish out loud!!

Are you going to Scarborough Fair?

Are you going to Scarborough Fair?

 

情熱と聞いて。

一瞬、ほの暗い感情を覚えた。

情熱なんて持っていたことがあっただろうか。私といえば、なんとなく低いエネルギーで、低い音波を発しているのではないか。

しかし、ふと青色がよぎった。それは硬く、冷たく、動かない、だけど細かい周波をずっと発している。箱のようなもの。

その時偶然仲間が「赤い情熱はすぐに消える。青い情熱は持続する。」と言った。

 

自分には情熱があるのだろう。

だから向かおうとする。改善しようとする。

 

失ってはいけないものがあるのだということを知っているのだろう。

躍起になる。頑固になる。泣きたくなる。

 

自分を呼んでいる声を聞いているのだろう。

 

どうしてそれをするのかと言われたら、

それをやめたら人生をやめると同義だから、としか

答えようのないもののこと。

 

私はアートという木を自分に深く植えつけたい。

アートを表面でみたら、たくさん種類がある。

踊ること、描くこと、彫ること、作ること、書くこと、歌うこと、詠むこと、壊すこと。

でも、根っこはひとつ。

 

私がこの世に生をうけたとき

ひとつの場所を選んで植えてきた木。

 

その根っこが水源に触れていないと、全部枯れてしまう。

つぼみは何よりも尊い

 

私は情熱の、その木の奴隷だ。

その瞬間やりたいことがあっても、

木が呼べば、私は無視しない。

 

もしもあなたがアートが好きだというならば、

あなたと私の、その広い広い心の地面を一緒に歩き、

心をつなげて一つの世界にしてみたいと思う。

 

芝生になっているところ。

きれいな水が湧いているところ。

捨てられた電化製品が積まれているところ。

畑。

市場の跡地のようになっているところ。

歌声の聴こえるところ。

暗くて暗くて仕方ない日陰。

もう一つの島。

壊れかけた橋。

不思議な鳥が集まる場所。

霧雨。

 

どんな場所だってきっと愛せると思うから。

 

Are you going to Scarborough Fair?

 

私は木にもう一度会いたくて苦しい。

どうか私にパセリ、セージ、ローズマリーとタイムをください。